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値上げの波がメモリからパワー半導体へ — Infineon の 7 月 1 日第二弾と、現品バイヤーが今やるべきこと

公開日: 2026年6月3日

値上げの波がメモリからパワー半導体へ — Infineon の 7 月 1 日第二弾と、現品バイヤーが今やるべきこと

上半期は誰もが DRAM・NAND・HBM の枠取りに追われ、パワー半導体は脇に置かれていた。だが Infineon の 5 月 26 日通知による 7/1 第二弾、ST の全ライン調整、国産 MOSFET/IGBT の 10-20% 追随で、パワーは 2026 年値上げ波の第二戦線になった。現品バイヤー向けに、何が先に動くか・窓はどこで開くか・どう調達するかを整理する。

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まず信号を並べる。

Infineon は 5 月 26 日に顧客通知を出し、7 月 1 日から一部製品を値上げする。今年二度目だ——4 月の回ではパワースイッチ、パワーモジュール、関連 IC が対象で、値上げ幅は 10% から 25% と報じられた。理由はいつもの構成:供給網コスト、エネルギー、原材料、輸送がすべて上昇し、同時に需要が想定を超えている。

ST はもっと早く、3 月に複数の製品ファミリーの値上げを顧客に通知し、4 月 26 日前後に発効した。TI も 7 月 1 日で、PMIC と MOSFET を対象に、これも今年二度目である。

国産勢も動いている。MacMic(瞻芯)と江蘇捷捷微電子は MOSFET・IGBT で 10% から 20% の値上げを計画。大手が先導し国産が追随する、点ではなく一本の値上げ連鎖だ。

なぜパワーか。二つの需要が重なっている。AI データセンターの給電——サーバ電源、ラック配電、その層はすべてパワー MOSFET とパワーモジュールで動く。加えて EV で、車載 SiC 需要は天井に張り付いている。車載認定 SiC MOSFET は複数チャネルで 52 週以上と提示されている。AEC-Q101 認定の SiC はパワー市場で最も逼迫したカテゴリだ:ウェハ供給の制約、長い認定サイクル、止まらない EV 需要。

現品バイヤーが今できること

一つ、手元のパワー在庫を「7/1 リストに載るか」で再点検する。 Infineon のパワースイッチ・パワーモジュール・ゲートドライバ、ST の MOSFET・パワー IC をまず印を付ける。顧客が 7 月以降に発注する分は、今の在庫がそのまま価格差になる。

二つ、車載 SiC は待たない。 52 週の納期は、緊急案件に対して正規チャネルが実質的に死んでいることを意味する。エンド工場に AEC-Q101 SiC の欠品があるなら、現品とセカンダリが唯一の解で、見積りの窓は今が最も広い。

三つ、国産 MOSFET/IGBT の追随は、滞留在庫のマッチングに好機だ。 棚に寝かせた国産パワー品は、発効前が出庫の窓。発効後は同じ在庫の帳簿価値が一段上がる。

四つ、PCN の頻度を見る。 PCN が密になり、成熟型番の納期が伸びるほど、生産終了と欠品のリスクは前倒しになる。パワーはメモリのリズムを再演する公算が高い:まず値上げ、次に配分、最後に EOL。

率直に言う。パワー半導体は上半期、メモリの陰に隠れていた。だがそのファンダメンタルズ——AI 給電プラス EV——はメモリより構造的だ。メモリは循環、今回のパワーはむしろ構造的な底上げに見える。皆がパワー品の争奪に転じる頃には、今日確保できる現品が手札になる。